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東北協同乳業と酪王乳業が新設合併へ基本合意

2021年3月31日

 JA全農の完全子会社の東北協同乳業㈱と福島県酪農協の完全子会社である酪王乳業㈱は、令和3年10月1日に新設合併を行い、「酪王協同乳業㈱」を設立することについて基本合意した。

 両社は、東日本大震災以降、風評被害で売上高が大きく減少するなどの影響を受けたが、福島をはじめ東北の酪農家・消費者のために、安全・安心な牛乳・乳製品の製造・販売を継続するとともに、酪王ブランドや11/19-B1乳酸菌ヨーグルトなどの新商品開発を行い、販売を拡大してきた。これまでも両社は、業務提携契約を締結し、生産の受委託を相互に行うなど事業面で連携関係にあったが、少子高齢化等により中長期的に市場規模の縮小が想定される事業環境も踏まえ、両社が合併し、生産の合理化等により競争力の強化を図ることが必要との考えで一致した。

 今回の合併で、生産拠点を再編・集約し、効率的な生産体制を整備する。また、ブランド商品の販売拡大、両社の強みを活かした高付加価値商品の開発・販売等を通じて企業価値の向上を図り、福島をはじめ東北の酪農家及び消費者から支持される農系乳業を目指していく、としている。

新会社「酪王協同乳業株式会社」の概要
本社所在地:福島県本宮市荒井字下原14番地
主な事業内容:牛乳・乳製品・デザート等の製造・販売
資本金:90百万円
議決権比率:全農55%・福島県酪農協45%
従業員数:237名
生産拠点:東北協同乳業の生産能力を増強し工場を集約(令和5年10月を予定)

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