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損保ジャパンが農業人材シェアリング企業と農作業事故防止の推進で連携

2021年3月10日

 損害保険ジャパン㈱(西澤敬二代表取締役社長)とSOMPOリスクマネジメント㈱(桜井淳一代表取締役社長、以下SOMPOリスク)は、農業人材シェアリング事業を行う㈱シェアグリ(井出飛悠人代表取締役CEO)と連携し、農業における労働安全(農作業事故防止)の推進に共同で取り組むことに合意した。

 シェアグリは2018年に設立されたベンチャー企業で、特定技能外国人派遣のシェアリング事業を展開。今回の合意について3社では、「派遣される人に安心してもらえるような労働環境作りや、今後、人材のシェアリングや新規就農者の増加に伴い予想される、農業の問題である死亡・傷害事故の発生を減少させるため、労働安全(農作業事故防止)の推進に共同で取り組むことを目的として連携する」と説明している。 具体的な取組み内容は以下の通り。

 《シェアグリ》は、人材シェアリング先の農業経営体に労働安全・労務管理に関するアンケートを実施することで取組みの実態を把握し、取組みが十分ではないと判断される場合には改善を促すとともに、必要に応じて損保ジャパンやSOMPOリスクと連携する。

 《SOMPOリスク》は、人材シェアリング先の農業経営体に対し、労働安全・農作業リスク対策支援を行う。また、設立間もない農業経営体に対して、農作業中の安全等に配慮した就業規則や職場環境のチェック、福利厚生策の作成支援等を行う。
 《損保ジャパン》は、シェアグリが実施したアンケート結果を基に、農業経営体が抱えるリスクに対応した適切な保険手配や就業規則の整備支援、確定拠出年金制度導入等の支援、福利厚生制度としての団体保険制度等の提案を実施。また、損保ジャパンのネットワークを活用し、農業分野の優れた技術を持つベンチャー企業の技術を紹介することで事業の成長を支援する。

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