農林中央金庫は2日、第3四半期(2020年12月末時点)決算を公表した。
連結決算(連結対象会社・法人は農中信託銀行、協同住宅ローンなど16社、持分法適用関連法人は7社)では、経常利益は1484億円と前年同期に比し30・3%345億円増、純利益は同31・4%261億円増の1093億円となった。経常収益は、前年同期比3415億円減の8771億円、経常費用は同3761億円減の7286億円であった。
また、単体決算では、経常利益は1494億円と前年同期比36・8%401億円増、純利益は同38・2%313億円増の1136億円となった。
総資産(連結)は、前年度末比で2兆2452億円増の107兆7272億円、純資産(連結)は同9622億円増の8兆2239億円となった。
調達面では、預金等が前年度末比1兆1864億円増の67兆6181億円となり、農林債は3671億円減の4172億円となっている。運用面では、貸出金は前年度末比2兆6582億円増の22兆7170億円、有価証券は同4兆4400億円減の50兆932億円だった。
有価証券等の評価損益は、前年度末比1兆1556億円増の3兆5028億円の評価益となった。
なお、農林中金によれば、JAバンク、JFマリンバンク、金庫による新型コロナ関連資金の対応実績は以下の通り。
【JAバンク】20年12月末時点のJA、信農連、金庫のコロナ関連資金、公庫受託資金の合算で、4960件・457億円(20年9月末時点2976件・337億円)(うち金庫)528件・154億円(うちJA・信連)4432件・303億円。
【JFマリンバンク】20年12月末時点のJF・信漁連・金庫のコロナ関連資金、公庫受託資金の合算で、4314件・833億円(20年9月末時点2942件・632億円)
【金庫(一般事業法人向け)】20年12月末時点の金庫のコロナ関連の事業法人向け貸付(部・支店からの報告ベース)323件・15813億円(20年9月末時点251件・13308億円)