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三菱ケミカルグループが植物工場関連事業を移管・集約

2021年2月2日

 三菱ケミカル㈱(和賀昌之社長)は2月1日、植物工場事業の強化を目的に、今年4月1日付で同社と子会社の三菱ケミカルアグリドリーム㈱(狩野光博社長)がそれぞれ持つ植物工場事業を、同じく同社子会社の三菱ケミカルアクア・ソリューションズ㈱(栁川秀人社長)に移管し、植物工場に関する事業を集約すると発表した。

 三菱ケミカルと三菱ケミカルアグリドリームは、「苗テラス」「ナッパーランド」「AN(AGRICULTURE NEXT)」「Plant Plant」等の水耕栽培技術を用いた植物工場の設計、施工及び販売に関する事業を実施。三菱ケミカルアクア・ソリューションズは長年にわたり水処理ビジネスを手掛け、そのエンジニアリング力や水処理技術を培ってきた。植物工場関連事業の移管・集約により、「将来的には、バイオ技術等を融合させた植物工場の高度化や医療・健康食品・エネルギー分野への展開も目指す」としている。

【三菱ケミカルアグリドリーム】1951年に国内で初めて農業ビニールフィルムを販売開始、長期展張フィルムにおいては現在国内トップシェアとなっている。植物工場は、苗専用人工光装置「苗テラス」や葉物専用水耕栽培「ナッパーランド」を組み合わせた太陽光利用型植物工場で全国120か所、中国25か所と多くの販売実績がある。昨年から新型水光栽培システム「AN」の販売も開始した。
【三菱ケミカルアクア・ソリューションズ】イオン交換樹脂やイオン交換膜を利用した純水製造装置などの各種水処理装置や、健康食品素材向けの分離精製装置、膜分離活性汚泥法を応用した排水処理装置の設計・製造・施工事業を展開。地下水膜ろ過飲料化システムを手掛け、災害等による断水時でも水ライフラインの確保が可能なサービスを提供している。

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