農林中央金庫秋田支店はこのほど、秋田県農業法人協会、北秋田市農業法人連絡協議会、能代山本農業法人連絡会の3団体と共催で、令和2年度第3回例会を秋田県北秋田市で開催した。
例会は、法人協会会員間の相互研鑽や情報交換を行うとともに、会員以外の農業経営者との交流を通じて組織活動の強化・活性化を図ることを目的としたもので、会員など約70名が参加した。
茨城県龍ヶ崎市で大規模稲作経営を行う㈲横田農場の横田修一代表取締役による、「横田農場の経営戦略について」と題した講演が行われた。畔抜きによる圃場の集約や、約160haの面積を1台の田植機・コンバインで作業を行うなどのコスト削減の取組みに加え、農薬を極力使用しない米作りや米粉スイーツ・農業体験を通じたファンづくりにも努めていることなどが説明された。その他、情報通信技術(ICT)を活用して従業員1人当たりの耕作面積を上げている事例も紹介された。
参加者からは、「大規模化を進める中での労働力の補い方」や「従業員の育成方法」などに関する質問や意見交換が行われた。
農林中金秋田支店では、コロナ禍による農業経営の影響が懸念される中、今後も農業法人の課題解決に向けた取組みを積極的にサポートすることとしている。
なお、秋田県農業法人協会は、会員の自主性と主体性を基本にした組織的活動により、農業法人などの健全な経営発展と、トップマネージャーとしての経営管理能力の向上を図るとともに、農業の社会的ステイタスの確立と振興・発展に貢献することを目的として、1994年4月に設立された(2020年11月末時点、会員数50名)。