農林中央金庫は11日、顧客の経営戦略上の環境・社会課題解決に向けた取組みを促進し、中長期的な企業価値向上をサポートすることを目的に、サステナビリティ・リンク・ローンの取扱いを開始すると発表した。
同商品は、資金使途を限定せず、顧客の経営戦略に基づくサステナビリティ目標を踏まえてサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(以下「SPTs」)を設定し、貸付条件と顧客のSPTsに対する達成状況を連動させることで、顧客のSPTs達成の動機付けを促進するもの。環境・社会の面から顧客の持続可能な事業活動および成長を支援することを目指す。また、ローン・マーケット・アソシエーション等が制定したサステナビリティ・リンク・ローン原則への準拠性や、設定する目標の合理性について、外部機関(㈱日本格付研究所、㈱格付投資情報センターとの連携を予定)から第三者意見を取得して組成する。
農林中金では、同商品を通じて環境・社会課題の解決に挑戦する顧客の支援とともに、農林水産業や地域社会、事業活動が持続可能なものとなるよう、投融資などの事業活動を通じて環境・社会課題の解決に貢献し、SDGsの実現をはじめとするサステナブル経営を推進していくとしている。