農水省は農林水産業・食品産業において作業安全対策を一層推進するために開催(3月17日)した「農林水産業・食品産業の現場の新たな作業安全対策に関するシンポジウム」の動画をホームページ上で配信している。同シンポは作業安全対策について、農林水産業・食品産業の業種の垣根を越えた気運の醸成、幅広い関係者に対する情報発信等を目的としたもの。新型コロナウイルス感染拡大防止のために無聴衆で行われた。
「農林水産業・食品産業で労働災害防止のために検討すべき事項の提案」(労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所所長・梅崎重夫氏)、「クボタが進める農作業安全の取組」(㈱クボタ会長・木股昌俊氏)、「農林水産業・食品産業の作業安全対策をめぐる事情」(農水省事務次官・末松広行氏)と題した基調講演、「効果的な安全対策を講じていくためには」「関係者全員が当事者として安全対策の推進を」「安全対策と経営発展の両立に向けて」をテーマに、梅崎氏、木股氏、大吉枝美氏(大吉農園)、吉田昭雄氏(吾妻森林組合理事兼参事)をパネリストに、末松氏の司会のもとパネルディスカッションが展開された。
また、同省では、農林水産業の現場の作業安全対策に資する新技術を集めたカタログを公表した。シンポジウムと併せて開催する予定だった、民間企業等と農林水産事業者等が直接対話し技術のさらなる発展や普及を目指す「マッチングミーティング」への出展を予定していた農林水産業の作業安全対策に資する新技術のカタログを作成した。
シンポの動画とカタログは同省ホームページ「農林水産業・食品産業の現場の新たな作業安全対策」で閲覧できる。