日本農業の発展と農業経営の安定、農村・地域振興、安心・安全な食料の安定供給の視点にこだわった報道を追求します。

令和2年集落営農実態調査(令和2年2月1日現在)=農水省

2020年4月7日

集落営農に占める法人の割合は36・8%で、1・3ポイント上昇

 農水省はこのほど、令和2年集落営農実態調査(令和2年2月1日現在)を公表した。

《集落営農数》集落営農数は1万4832となり、前年に比べ117(0・8%)減少した。このうち、法人の集落営農数は5458となり、前年に比べ157(3・0%)増加。集落営農に占める法人の割合は36・8%となり、前年に比べ1・3ポイント上昇した。集落営農数を全国農業地域別にみると、東北が3325と最も多く、次いで北陸が2368、九州が2321の順。法人では、北陸が1259と最も多く、次いで東北が979、中国が927の順。集落営農に占める法人の割合をみると、北陸が53・2%と最も高く、次いで中国が43・7%、東海が37・7%の順。非法人では、東北が2346と最も多く、次いで九州が1538、近畿が1443の順。

《集落営農を構成する農業集落数の状況》集落営農を構成する農業集落数別に集落営農数割合をみると、一つの農業集落で構成されている集落営農が73・1%と最も高く、次いで2集落が10・5%、3集落が5・4%の順。法人、非法人別にみると、2集落以上の各階層の集落営農数割合は、法人の集落営農が非法人の集落営農に比べ高くなっている。

《集落営農を構成する農家数の状況》集落営農を構成する農家数別に集落営農数割合をみると、10~19戸で構成されている集落営農が26・6%と最も高く、次いで9戸以下が19・8%、20~29戸が19・1%の順。法人、非法人別にみると、構成農家数30戸以上の各階層の集落営農数割合は、法人の集落営農が非法人の集落営農に比べ高くなっている。

《集落営農による農地の集積状況》農地の現況集積面積(経営耕地面積+農作業受託面積)の規模別に集落営農数割合をみると、10ha未満の集落営農が27・2%と最も高く、次いで10~20haが23・2%、30~50haが17・8%の順。法人、非法人別にみると、20ha以上の各階層の集落営農数割合は、法人の集落営農が非法人の集落営農に比べ高くなっている。

《集落営農における活動内容(複数回答)》集落営農における具体的な活動内容を集落営農数割合でみると、「機械の共同所有・共同利用を行う」が81・0%と最も高く、次いで「農産物等の生産・販売を行う」が77・9%、「作付地の団地化など、集落内の土地利用調整を行う」が56・8%の順。法人では「農産物等の生産・販売を行う」が99・1%と最も高い。

keyboard_arrow_left トップへ戻る