本店機能の再構築、系統グループとの連携深化目的に
農林中金(奥和登代表理事理事長)は2022年を目途に本店を東京・千代田区大手町のOtemachi Oneタワー〔写真〕に移転することを3日、発表した。これにより、本店機能の集約や再構築とともに、系統グループとの連携深化を図るとしている。
農林中金は、「農林水産業と食と地域のくらしを支えるリーディングバンク」を目指し、新たな価値創造へ挑戦している。今回、竣工後26年が経過した有楽町の現本店から新本店オフィスに移転し、顧客利便性を確保しつつ、分散する本店機能を集約することで、2023年に迎える創立100周年、そして次の100年へ、新たな価値創造への挑戦を更に強化していくとしている。
また、新本店では、オープン空間をはじめとする新たなオフィスインフラのもと、役職員の働き方改革・生産性向上を促進し、「NEXT」をコンセプトに、Network(つながる)・Enterprise(躍動する)・Transformation(創造する)・Togetherness(協働する)の4つの視点から本店機能を再構築する。顧客起点でビジネスの真価を発揮するとともに、変化の時代における農林水産業を牽引する体制強化を図るとしている。さらに、新築オフィスの安全性を背景とした業務継続体制の強化や、オフィス運営費用の圧縮にも取り組んでいく構え。
また、新本店が立地するのが、JA・JF(漁協)・JForest(森組)グループ全国連の拠点エリアに近接する大手町であることから、好立地を活かして系統グループとの連携を一層深め、ともに顧客の期待に応え、更なる持続的成長と社会への価値提供を実現していく。
新本店は2021年を目途に三井不動産㈱より取得し、2022年を目途に移転する予定。なお、現本店は2022年を目途に第一生命保険㈱に譲渡するとしている。
〈農林中金新本店〉
所在地:東京都千代田区大手町1丁目2番1号
Otemachi One タワー 7階~10 階
竣工日:2020年2月23日
アクセス :東京メトロ大手町駅(直結)、JR東京駅