両国の経済・社会、農林水産業の発展に貢献へ
農林中央金庫(奥和登代表理事理事長)はタイ王国バンコク市に本店を置くカシコン銀行(バントゥーン・ラムサム取締役会会長兼CEO)と、日本・タイ両国での包括的な業務提携の覚書(MOU)を締結した。25日両行が発表した。
カシコン銀行は、タイ王国を代表する商業銀行のひとつ。タイ国内と周辺各国に有する充実したネットワークを通じて、企業・個人の顧客に対して幅広い金融商品・サービスを提供している。
今回の業務提携は相互補完的なものであり、両国における食と農のバリューチェーンの拡充と金融機能の強化等を通じて、両国の経済・社会および農林水産業の発展に貢献することを目的としたもの。業務提携により、現地通貨の提供、協調融資およびM&Aアドバイザリー等の様々な分野での協力によって金融機能の強化を図り、両行の顧客により高度なサービスを提供するとしている。あわせて、近年注目されるアグリ・フードテックやフィンテック等の先進分野における技術交流や、持続可能な農業の確立など、両国の社会的な課題解決にも取り組んでいく方針。
両行では、「今回の業務提携によって、それぞれの国の農林水産業・関連産業等のお客様に対する金融・事業面での支援体制を強化し、更なる機能発揮に取り組んでいく」とコメントしている。
《カシコン銀行》
▽設立…1945年
▽本店所在地…タイ王国バンコク市
▽支店数…885
▽従業員数…2万402名
▽総資産…約11兆4236億円
(2019年9月30日現在)