農水省は8月4日、2023年上半期(1~6月)の農林水産物・食品の輸出実績を公表。前年同期比9・6%(626億円)増の7144億円となった。
同省によれば、「関係者からの聴き取りによると、昨年上半期と比べ、多くの国・地域で新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動制限が解除され、外食向けが回復したこと、小売店やEC向けの販売も引き続き堅調だったことに加えて、円安により海外市場での競争環境が改善し、多くの品目で輸出額が伸び、総額も伸びた」「品目別の輸出額では、真珠は香港向け、清涼飲料水は中国向けが大きい。一方で、さばはベトナム向け、日本酒は米国向けが減少した」「国別では、米国向けが昨年下半期以降、高インフレによる消費減退の影響を受けた」と説明している。
農産物は対前年比7・0%増の4326億円、林産物は同1・6%減の307億円、水産物は同14・1%増の2057億円、少額貨物は同25・9%増の454億円だった。