JA全農は9月13日、宮城県大崎市のJA古川管内で子実とうもろこし大規模実証の収穫見学会を開催した。国産の飼料原料生産、水田転作・輪作の新たな品目として注目を集めていることもあり、地元生産者をはじめ、東北から東海地域のJA関係者ら200名が参加した。<このニュースの動画へ>
全農は今年春からJA古川の大豆生産組合を中心にした31経営体の圃場91.5haで、大豆との輪作作物として子実とうもろこしの実証を行っている。施肥・機械・防除の栽培体系、収穫後の乾燥・調製・輸送、飼料原料適性試験を複数年実施して全国での栽培、普及を目指す。
この日収穫を行ったのは、富長生産組合が栽培する3筆3.2haのうち1ha圃場の一部。4月20日に播種し、7月11日に出穂、草丈230㎝になった子実とうもろこしを、専用のコーンヘッダーに換装した115馬力の普通型コンバインで収穫し、残桿の断裁処理をフレールモアで行った。収穫した子実はフレコンで同JAの大豆センターに運び、大型乾燥機で約13時間掛けて水分30%から14.5%に乾燥。JA全農北日本くみあい飼料の工場へ搬送して配合飼料の原料にする。