野上農相は8月31日の定例記者会見で令和4年度農林水産関係予算概算要求等の決定を報告、「今後、財政当局を始めとする関係当局との折衝を全力で進めていきたい」と意気込みを語った。また、令和4年度農林水産関係予算の特徴を概要以下のように説明した。
「攻めの農林水産業を展開し、成長産業にするとともに、美しく伝統ある農山漁村を次世代に継承するために、新型コロナによる社会構造の変化にも対応しつつ、『農林水産業・地域の活力創造プラン』等に基づく改革を着実に実行するための要求としている。主なポイントは、農林水産業の生産基盤の強化や、農林水産物・食品の輸出力強化のほか、環境負荷低減に資する『みどりの食料システム戦略』の実現に向けた政策や、農地の最大限の利用と人の確保・育成などがある」「みどりの食料システム戦略関連の要求では、新規に、『みどりの食料システム戦略実現技術開発・実証事業』で、現場の農林漁業者等が活用する技術の開発や、スマート農業技術の実証等。『みどりの食料システム戦略推進総合対策』では、土づくりなどのグリーンな栽培体系への転換、有機農業の団地化や学校給食での利用、販売拡大、地域循環型エネルギーシステムの構築など、地域ぐるみでの取組の支援について要求する。また、これらに加え、持続的な食料システムの構築に向けて、環境への負荷低減に取り組めるように、関連する予算についても要求する」