農水省は24日、自民党農林関係合同会議に要求・要望総額2兆6842億円(対前年度比116・4%)となる令和4年度農林水産予算概算要求案を示した。このうち、公共事業費は117・6%の8229億円で、うち農業農村整備は118・4%の3946億円、林野公共は118・4%の2211億円、農山漁村地域整備交付金は116・5%の940億円。非公共事業費は115・9%の1兆8613億円。
主な農業関係の新規事業は以下の通り。
〈生産基盤の強化と経営所得安定対策の着実な実施〉
▽持続的畑作生産体系確立事業…21億円
〈5兆円目標の実現に向けた農林水産物・食品の輸出力強化、食品産業の強化〉
▽新事業創出・食品産業課題解決に向けた支援…6億円、▽外食産業の事業継続支援…10億円
〈環境負荷軽減に資する「みどりの食料システム戦略」の実現に向けた政策の推進〉
▽みどりの食料システム戦略実現技術開発・実証事業…65億円、▽みどりの食料システム基盤農業技術のアジアモンスーン地域応用促進事業…2億円、▽みどりの食料システム戦略推進交付金…(みどりの食料システム戦略推進総合対策)30億円の内数、▽持続的経営体支援交付金…120億円の内数
〈農地の最大限の利用と人の確保・育成、農業農村整備〉
▽将来の農地利用ビジョンを含む人・農地プランの策定の着実な推進…11億円、▽持続的経営体支援交付金…120億円、▽集落営農活性化プロジェクト促進事業…30億円、▽農業現場における労働力の確保…25億円
また、4年度東日本大震災復興特別会計における農林水産関係予算概算要求の重点事項案では、要求・要望総額は、対前年度比98・7%の310億円で、新規事業では「福島県農林水産業復興創生事業」(41億円)が盛り込まれている。
※詳報は日刊アグリ・リサーチに掲載いたしております。