「農林水産業への影響を最小限にするよう対応」と農相
令和3年8月の大雨による農林水産関係被害は20日13時30分時点で95・3億円となっていることが分かった。
野上農相は20日の定例会見で大雨被害について触れ、「防災重点ため池の損傷や、農地・農業用施設における法面崩れ、農作物の被害、林地や林道施設における山腹崩壊や法面崩れなどの被害が報告をされている。まだ大雨が続いている地域もあるので、大部分の市町村が調査未着手又は調査中であることから、被害額は今後増加する見込みだ」と話した上で、農水省の取組について、「大雨の備えとして、農業用ダム7か所で事前放流を実施し、洪水被害の防止・軽減に取り組んだ。また、被災地に延べ83名の職員を派遣し、現地調査や技術支援等を実施しており、農業用施設への被害のあった広島県・福岡県では、農水省の応急排水ポンプを活用した職員による排水作業を行っている」と説明、「農水省としては、引き続き現地との連絡を密にしながら、被害状況を速やかに把握した上で、農林水産業への影響を最小限にするように対応していきたい」と語った。
※詳報は日刊アグリ・リサーチに掲載いたしております。