JA全農は23日、直営飲食店舗「みのる食堂アミュプラザくまもと店」をJR九州駅ビル商業施設アミュプラザくまもと(熊本県熊本市)内に開業した。
全農では、飲食店舗における原産地表示の意義を広く消費者に啓発し、外食産業における国産農畜産物の利用拡大を促進するため、国産食材100%(国産では代替困難なコーヒーや香辛料等の一部原材料を除く)の飲食店舗「みのりカフェ」「みのる食堂」等を全国で運営しており、九州では「みのる食堂アミュプラザくまもと店」が4店舗目。店舗レイアウトや衛生管理設備等、十分な感染拡大防止対策を講じたうえで営業していく。
みのる食堂アミュプラザくまもと店の店舗デザインは、熊本の伝統工芸などから着想した。主なメニューとして、えこめ牛とりんどうポークの自家製ハンバーグ定食、黒毛和牛「和王」の溶岩焼きステーキ膳、天草鯛の胡麻醤油漬け丼等を販売する。
開店に先立ち、地元JAグループ関係者向けの内覧会を開催し、中央会・経済連の役職員、食材を提供する県内JA組合長らが参加した。
挨拶したJA全農の倉重徳也常務は、「昨年来の新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、外食業界は大きな影響を受けているが、一方で全農グループ直営飲食店舗を含む飲食店舗は、国産農畜産物のPR拠点として重要だ」と述べた。
JA熊本経済連の丁道夫代表理事会長は、「入り口に設置された大きな羽釜が〝みのりみのるプロジェクト〟のコンセプト『古き良き日本の姿を忘れずに、未来へ向かう』を上手く表現している」「みのる食堂には熊本が誇る農畜産物を余すことなく使っていただき、生産者の想いを伝えていただきたい。感染症拡大の影響はあるが、こんな時こそ生産者と生活者が互いを想い、食と農を感じられる機会の創出を共に考えていこう」と期待を語った。
みのる食堂アミュプラザくまもと店は、店舗面積50・17坪、全76席。営業時間は11時~23時。