Meiji Seikaファルマ㈱は12日、牛の肺炎治療用注射剤「フロルガン」を発売した。
「フロルガン」は、フロルフェニコールを有効成分とする注射用抗菌剤。同剤は有効菌種としてパスツレラ・マルトシダ、マンヘミア・ヘモリチカに加え、フロルフェニコール製剤として国内では初めてマイコプラズマ・ボビス、ウレアプラズマ・ディバーサムおよびヒストフィルス・ソムニに対しても適応を取得している。複合感染した細菌性肺炎を対象に国内で実施した臨床試験では、同剤投与群は対照薬剤投与群に対し、有意に高い有効率を示した。このほか、同剤は有効成分であるフロルフェニコールの抗菌特性を生かした徐放性製剤であり、1治療1回投与のワンショット製剤であるため、牛への負担軽減と投与および投与に伴う保定など作業の省力化が可能な製剤。
同社では、「動物の健康を守ることを通じて、安全・安心な畜水産物の安定供給と生産性向上に寄与し、畜水産業のさらなる発展に貢献していく」としている。