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ブーン混合剤(新規水稲用殺虫殺菌剤)の販売を開始=クミアイ化学工業

2020年12月25日

 クミアイ化学工業㈱(小池好智社長)は23日から、新規水稲用殺菌剤有効成分「ブーン(ディザルタ、一般名:ジクロベンチアゾクス)」を含有した新規水稲用殺虫殺菌剤「ブーンゼクテラ箱粒剤」「ブーンパディート箱粒剤」「ブーンレパード箱粒剤」の販売を開始した。

 「ブーン」は、クミアイ化学工業とJA全農が共同で開発した新規殺菌剤。同社では、「2020年は全農とともに当該3剤について全国各地で普及に向けた現地試験を実施し、水稲の主要病害であるいもち病に対して高い防除効果と長い残効性を有することが確認できた」「は種時から移植当日まで様々な使用方法で、水稲に対する高い安全性を確認することができた」としている。

 「ブーンゼクテラ箱粒剤」は、抵抗性ウンカ類にも優れた効果を発揮するトリフルメゾピリムと初期害虫、コブノメイガなどチョウ目害虫に優れた効果を発揮するクロラントラニリプロールとの3成分剤であり、西日本を中心としたウンカ類が問題となっている地域での普及推進を図るとしている。

 「ブーンパディート箱粒剤」は、初期害虫、チョウ目害虫をはじめとした幅広い害虫に優れた効果を発揮するシアントラニリプロールとの2成分剤となる。特別栽培にも対応でき、東日本を中心として幅広く普及推進を図るとしている。

 「ブーンレパード箱粒剤」は、初期害虫に優れた効果を発揮する新規ジアミド剤テトラニリプロールとイネ紋枯病に長期残効性を有するペンフルフェンとの3成分剤であり、近年増加傾向で問題となっているイネ紋枯病対策剤として東日本を中心に普及推進を図るとしている。

 同社では「2021年度からブーン混合剤の積極的な普及推進に取り組み、2023年には7万haの普及を目指すとともに、高品質で安全性の高い食料生産に貢献していく」とコメントしている。

 ブーン、ゼクテラ、レパードはクミアイ化学工業の登録商標。
 パディートは FMC Corporation またはその米国およびその他の国の子会社・関連会社の登録商標。

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