日本化薬㈱(涌元厚宏代表取締役社長)は14日、土壌燻蒸剤の「テロン」と「旭D―D」について、テレオス・アグ・ソリューションズ㈱と共同販売することに合意したと発表した。販売開始は来年の1月1日を予定している。
「テロン」と「旭D―D」は共に、有効成分の1,3―ジクロロプロペンが土壌処理でガス化、拡散・浸透し、ネコブ、ネグサレ、シストセンチュウに効果を発揮する。コガネムシ類幼虫や、馬鈴薯のそうか病や青枯病にも適用がある。
日本化薬では従来から、クロルピクリンを有効成分として土壌病害に効果を示す「ドジョウピクリン」「クロールピクリン」、クロルピクリンと1,3―ジクロロプロペンの混合剤「ダブルストッパー」を販売してきた。同社では今回の「テロン」と「旭D―D」の販売開始は、これまで培ってきた土壌燻蒸材のラインナップをさらに強化するものとして、「充実した製品ラインナップを駆使し、作物生産に多大な被害を与える土壌病害及びセンチュウ類などに対して、現場のニーズに合わせた効果的な防除法を提案していく」とコメントしている。