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世界食料デーの16日にFAO、国連がイベント開催

2020年10月14日

国連は食料システムサミット準備の一環でリレーディスカッション

 「世界食料デー」の10月16日、FAO、国連がオンラインでイベントを開催する。

 FAO日本事務所が主催する「育て、養い、持続させる。共に―未来をつくる私たちのアクション」は、最も脆弱な人々が危機から回復することを支援し、持続可能なフードシステムの構築や強靱性を高めるため、世界的な連帯と協力を求めていく場として、持続可能な開発目標(SDGs)にも掲げられている、飢餓と栄養不良のない世界を実現する方法について話し合う。国際農業開発基金(IFAD)、国連世界食糧計画(WFP)日本事務所が共催、外務・農水両省が後援する。

 同イベントでは、農水省農林水産審議官・大澤誠氏、IFAD資金調達部長・ロン ハートマン氏、WFP日本事務所代表・焼家直絵氏、FAO日本事務所長・日比絵里子氏をパネリストとしたパネルディスカッションが行われる予定。

 国連が主催する「世界食料デー24時間グローバルリレー」は、世界中の国連機関や人々のオンラインディスカッションを実施する催し。ディスカッションでは、政府、コミュニティ、市民が、世界中の食料システムを変革するために人々がより良く構築する上で最も重要なことについて話し合う機会を提供するもので、国連食料システムサミットの準備プロセスの一環として行う。16日9時~17日9時の開催で、日本は16日13時~14時のセッションを担当。農業者やフードテック企業のほか、農水省国際部国際機構グループ・米田国際交渉官が参加する予定。

国連食料システムサミット2021

 17のSDGs全てについて進展を達成するという幅広いビジョンを支持する以下の、▼全ての人に安全で栄養価の高い食料へのアクセスを確保(全ての人々が十分に栄養を与えられ、健康になることを可能にし、食料の権利の漸進的な実現を可能にする)、▼持続可能な消費パターンへの移行(健康的で持続可能な食生活への需要を促進・創出し、廃棄物を削減する)、▼自然に対してポジティブな生産を十分な規模で促進(健康や栄養のある食事を損なうことなく、気候変動に対処し、排出量を削減し、炭素回収を増やし、重要な生態系を再生して保護し、食料の損失やエネルギー使用を削減する)、▼公平な生計と価値の分配の促進(収入を上げ、リスクを分散させ、参画を拡大し、全ての人のための完全かつ生産的な雇用と適正な仕事の創出を促進する)、▼脆弱性、ショック及びストレスに対する強靭性の構築(健康的で持続可能な食料システムの継続的な機能を保障する)、の5つの具体的な目標を追求するために行われる。

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