㈱クボタ(北尾裕一社長)は6日、世界有数のAIコンピューティングの技術を持つエヌビディア コーポレーション(本社=米国カリフォルニア州、NVIDIA)と農業機械の自動運転分野において、戦略的パートナーシップを結んだと発表した。
クボタは、これまでもGPSを活用した有人監視下での無人運転が可能なトラクタを発売するなど自動運転農機の開発を進めてきたが、今後さらに、天候や生育状況などのデータから適切な農作業を判断し、適時に実行に移すことまでできる次世代の完全無人農機を実現すべく研究を進めていく方針。
次世代型無人農機の実現には、周囲の状況を正確に把握する「目」と、瞬時かつ高度に次の動作を判断する知能化が必要であり、それには車載型で遅延の無い「エッジAI」での画像認識が欠かせない。そのためクボタは高い計算処理能力を持つGPU(画像処理半導体)とそれを用いたAI開発プラットフォームを提供しているNVIDIAと連携して「エッジAI」の技術を高めてきたが、「今回の戦略的パートナーシップ締結により連携を強化し、さらなる開発のスピードアップを図っていく」としている。