渡辺パイプ㈱(渡辺元代表取締役社長)はこのほど、農業用ハウス内の農産物を停電・水災害から守る3種の防災対策商品を発売した。今回発売された商品は、①停電時に応急的にハウス設備を動作させるための電源供給を行う「バックアップ電源ユニット」、②停電時に応急的な灌水を行い、作物へのダメージを最小限に抑える「バックアップポンプユニット」、③簡単に着脱でき、集中豪雨や大雨に備える「ハウス浸水防止シート」。
同社によれば、施設園芸栽培は従来、台風や大雪によるハウスの倒壊によって被害を受けることはあっても、ハウスが倒壊しなければ農作物への直接的な被害は受けにくいと考えられていた。しかし災害による停電で農作物への灌水やハウス内の環境維持ができなくなることや、大雨によるハウス周辺の冠水で出入り口の地際部分から雨水が侵入することによる農作物への被害が近年増え続けていた。
なお、同社では今回発売した3商品に加え、風雪対策として、風雪害から農作物を守る強いハウスの情報やハウスの補強方法について問い合わせた人に「選べる!『強いハウス』読本」を配布している。