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牛の共有型電子カルテシステム開発企業にファンドを通じて出資=北洋銀行

2020年8月20日

 ㈱北洋銀行、㈱北海道二十一世紀総合研究所はこのほど、㈱VETELL(帯広市、池田哲平代表)に「北洋SDGs推進ファンド(北洋SDGs推進投資事業有限責任組合)」を通じて999万9326円を出資した。

 VETELLは、畜産農家と獣医師が牛の情報をリアルタイムに共有できる電子カルテシステムの開発を行う企業。同社の開発するシステムは、牛の治療データに加え、餌の摂取量、損益管理などの日々のデータをクラウド上で提供し、畜産農家と獣医師が共有することで、予防獣医療や効果的な治療に役立ち、高い生産性を実現することができるという。牛の管理方法は経験や勘、紙ベースでの記録となっているケースが多く、牛が病気にかかった際に畜産農家と獣医師の間で正確な情報共有が進まず、効果的治療ができないという課題が指摘されていた。

 「北洋SDGs推進ファンド」は、SDGs(持続可能な開発目標)のコンセプトに合致する道内中小企業を投資対象とし、資金の提供を通じて地域企業が抱える課題を解決し、地域経済の活性化と北海道の持続可能な発展に貢献することを目的に、2018年6月に組成したファンド。今回で23件目の出資となる。

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