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野菜の未利用部を肥料化して契約産地へ有効活用=サラダクラブ

2020年7月3日

 ㈱サラダクラブ(金子俊浩代表取締役社長、本社=東京都調布市)は6月30日、三原工場(広島県三原市)と真庭工場(岡山県真庭市)で、「野菜廃棄物ゼロ化」を実現した、と発表した。

 「野菜廃棄物ゼロ化」は、パッケージサラダを製造する際に発生する、商品として使用できないキャベツの外葉や人参の皮など「野菜の未利用部」を、工場内で飼料や肥料に全て変え、酪農家や契約産地に売却し有効活用化する施策。飼料化については、近隣酪農家からの需要及びオペレーションが確立できた際に実施している。

 これまで三原工場と真庭工場で発生した野菜の未利用部は、産業廃棄物処理業者を通じてリサイクルしていたが、発酵分解装置を導入することで、工場内で「肥料化」が行えるようになったという。出来上がった肥料は、各工場と野菜の契約取引を行っている近隣の産地に売却する。 なお、同社は、7つの直営工場を有しており、2021年度までに全直営工場の「野菜廃棄物ゼロ化」を目指す方針。2020年1月の遠州工場(静岡県周智郡)に続き、今回、三原・真庭両工場で実現できたことで、3工場での「野菜廃棄物ゼロ化」が完了した。

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