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NTTデータと神明HDが水稲栽培管理支援構築に向けた実証を開始

2020年6月3日

 ㈱NTTデータ㈱神明ホールディングスは、「水稲ナビゲーションシステム(仮称)」の開発と実証を先月から開始した。

 「水稲ナビゲーションシステム」は、圃場ごとの生育を予測し、予測結果に応じた時期に必要な農作業の通知を行うシステム。生育予測アルゴリズムとメッシュ気象予測データを活用し、水位センサーなどで取得する環境データや、高精度のメッシュ気象情報を入力することで、精度の高い生育予測を行い、予測結果に基づく栽培を支援する仕組み。

 《NTTデータ》は、水稲ナビゲーションシステムの構築、実証環境の提供、《神明ホールディングス》は、実証圃場の提供、実証の実施を行い、両社で実証の分析を行う。また、今後営農支援プラットフォーム「あい作」で蓄積された営農データと連携しての利用や、他の営農支援ソリューション等とのAPI()連携も想定している。

 NTTデータは、生育予測アルゴリズムにメッシュ気象データを加えることで、より精緻な生育予測を圃場ごとに行い、生育予測結果に応じた時期に必要な農作業を通知する「水稲ナビゲーションシステム」を構築するために、実効的なスマート農業の実現を目指している神明ホールディングスと共同で同ソリューションの実証を行うことにしたもの。

 今後、2年間かけて実証を実施。国内で最も作付けの多い品種であるコシヒカリで行い、その後、他の品種にも適用可能となるよう拡張していく計画。同実証の中では、気象予測の高度化や、病害虫発生予測を目指した研究もNTT持株会社やNTT研究所などの協力を得ながら取り組んでいく方針。また、AIと画像解析技術を活用し水稲の生育ステージを診断する「生育診断ソリューション」の診断精度の向上に向けた取り組みも行うとしている。

 両者は2021年度中までの試行を通じて開発と改善を行い、2021年度以降の本格サービス開始を目指す。

*API…あるシステムで管理するデータや機能などを、外部のシステムから呼び出して利用するための手順やデータ形式などを定めたインターフェースの仕様

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