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新規水稲用中後期除草剤「ロイヤント乳剤」「ウィードコア1キロ粒剤」を発売=ダウ・アグロサイエンス日本

2020年5月26日

新規水稲用中後期除草剤「ロイヤント乳剤」を発売=ダウ・アグロサイエンス日本 ダウ・アグロサイエンス日本(藤井茂樹社長)は25日、オンライン記者発表会を開催し、新規有効成分「リンズコア」(一般名:フロルピラウキシフェンベンジル)を含有する水稲用中後期除草剤「ロイヤント乳剤」および「ウィードコア1キロ粒剤」の上市を明らかにした。

 リンズコアは、コルテバ・アグリサイエンス(旧ダウ・アグロサイエンス)が創製した新しい合成オーキシン系除草剤で、ノビエ、SU抵抗性を含む広葉雑草と一部のカヤツリグサ科など幅広い草種に少ない投下薬量(4~5gai/10a)で高い効果を示し、高葉令の雑草も速効的に枯殺する。世界約30か国で農薬登録を取得しており、米国環境保護庁からは「環境に優しい化学物質の設計」部門でグリーンケミストリー・チャレンジアワードを受賞している。

 ロイヤント乳剤は、リンズコアを有効成分とする茎葉散布水稲除草剤で、すばやく効果を発現し、5葉期のノビエと生育の進んだ大きな広葉雑草にも優れた防除効果を発揮。また耐雨性に優れ、散布2時間後の雨でも除草効果に影響はない。

新規水稲用中後期除草剤「ウィードコア1キロ粒剤」を発売=ダウ・アグロサイエンス日本 ウィードコア1キロ粒剤は、リンズコアと幅広い雑草種に効果の高いペノキススラム、および白化剤として実績のあるベンゾビシクロンの3成分を含む水面施用水稲除草剤。すばやく効果を発現し、4葉期のノビエと生育の進んだ大きな広葉雑草にも優れた防除効果を発揮する。ノビエのほか、クサネム、イボクサ、コナギなどSU抵抗性を含む広葉雑草、多年生雑草まで同時防除できる。

 両剤のキャッチコピーは、「理想の水田管理を、あなたに」。①優れた耐雨性、②すばやい効果発現、③幅広い散布適期と適用雑草、④生育の進んだ雑草も取りこぼしなく防除などの特徴を訴求して、経営規模の拡大が進む我が国の水稲農家が抱えている省力化、作業の効率化、コスト低減などのニーズに応えその課題解決に貢献していく。

 販売開始予定日と系統販売ルートは、ロイヤント乳剤が6月15日でクミアイ化学工業ウィードコア1キロ粒剤は6月4日で北興化学工業。商系は両剤ともにコルテバが販売する。

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