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栃木・群馬県内国有林等で野生イノシシへCSF経口ワクチン空中散布=農水省

2020年4月17日

 農水省は15・16の両日、栃木県佐野市飛駒町内国有林等、群馬県沼田市利根町内国有林等で野生イノシシへのCSF(豚熱)経口ワクチンの空中散布を行った。

 同省では、野生イノシシによるCSFウイルスの拡散を防ぐため、野生イノシシに対して経口ワクチンを散布し、抗体付与に取り組んでいる。空中散布は、急峻な山にもワクチンによる防疫帯(ワクチンベルト)を作ることで、全国へのウイルス拡散を防ぐためのもので、人が容易にアクセスできず、手作業による散布が困難又は効率的ではない山岳地帯等において実施されるもの。イノシシへの経口ワクチンの空中散布は1990年代からドイツで実施されている。アメリカでもアライグマ等に対して狂犬病経口ワクチンが毎年、大規模に空中散布されており、同病のまん延防止に役立っている。日本のCSF対策では、昨年11月に空中散布の実証実験を実施、12月から本格的に実施をしている。今回、防衛省の協力を得てヘリコプターにより行われた。

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