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JA全農とクミアイ化学工業が新規水稲殺菌剤有効成分含有の「ブーン剤」農薬登録を取得

2020年4月10日

 JA全農クミアイ化学工業㈱(小池好智社長)は、両者が共同開発を進めてきた新規水稲用殺菌剤有効成分「ジクロベンチアゾクス」(ブランド名:ディザルタ)を有効成分とする水稲用殺菌剤4剤について、令和2年3月31日および4月8日に農薬登録を取得した。
 登録を取得したのはディザルタを有効成分とする「ブーン箱粒剤」、ディザルタと既存成分との混合剤である「ブーンゼクテラ箱粒剤」、「ブーンパディート箱粒剤」、「ブーンレパード箱粒剤」。

 ディザルタは、▼水稲の主要病害いもち病に高く安定した効果を有する、▼白葉枯病、穂枯れ(ごま葉枯病菌)、もみ枯細菌病などの幅広い病害にも効果を示す、▼水稲に対する安全性が高く長期残効性を有するため、は種前から移植当日まで様々な段階で使用できる、▼植物が本来備えている病害抵抗性を増強させ、植物全体に防御反応を誘導する作用があり、耐性菌発達リスクが低い、ことが特徴。

 今後、「ブーンゼクテラ箱粒剤」、「ブーンパディート箱粒剤」、「ブーンレパード箱粒剤」の3剤については、令和2年に普及に向けた現地試験を経て、令和3年から本格的に販売を開始する予定(「ブーン箱粒剤」は登録取得のみで販売せず)。

 全農は、「本有効成分を含む農薬の供給を通じて日本の農業に貢献していく」としている。

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