一般社団法人日本協同組合連携機構(JCA)は、「食育ソムリエ養成講座」のカリキュラムを刷新する。
2005年に開講した「食育ソムリエ養成講座」は15年間にわたる取組の中で、農に軸足を置いた食育を推進してきたが、食と農を取り巻く環境が変わってきたことを受け、食育ソムリエテキスト委員会で同講座のカリキュラムの刷新を検討してきたもの。
具体的な変更点は、①SDGs時代に対応し、食育を通して持続可能な食と農を実現する内容を強化、②中食・外食への依存状態に対応し、素材から調理の楽しさを伝える内容を充実、③地場産農産物への志向を醸成するため、農業の価値や魅力を伝えるスキルを強化、するとともに、認定後の食育ソムリエのスキルアップ支援を充実させた。
JCAでは「食育ソムリエの活動の場である農産物直売所は、大きな発展を遂げ、現在は成熟期に突入し、『どのような食を提案していくか』が直売所の価値となり強みとなる。ますます、食育ソムリエの活動が重要となるため、現場のスキル強化を図る」「さまざまな業務を担う食育ソムリエが楽しみながら活動するためには、『食と農をつなぐ』というブレない軸が重要だ。スキルアップ講座は、現場でのスキル強化とともに、食と農の価値観と向き合い、自分の強みを生かした食育を考える機会を提供する」としている。
食育ソムリエ養成講座は年間2回の開講(6月・12月)、半年間の通信講座。
講座例 ①効果的なPOPの書き方講座 ②写真の撮り方教室 ③素材が活きるレシピ開発講座 など