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抑制・促成栽培向き新品種トマト種子を6月発売=サカタのタネ

2020年3月6日

 ㈱サカタのタネは、トマト黄化葉巻病耐病性・良食味・収量性・作業性を兼ね備えた抑制・促成栽培向きの大玉トマト新品種「かれん」の種子を、生産者向けに6月上旬から発売する。

 「かれん」は九州~関東までのトマト抑制・促成栽培産地で収量に深刻な被害をもたらす「トマト黄化葉巻病」への耐病性を持つ品種。食味にこだわって育成し、甘みと酸味のバランスがよく、収穫後半まで着果性に優れ、空洞果(果肉部にゼリー状物質が充満せず空洞が生じたもの)や乱形果の発生が少ないため、収量・秀品率が安定。また、節間が詰まる品種であり、樹の高さを調整する〝つるおろし作業〟等の誘引作業の頻度軽減や、低いハウスでも栽培しやすいメリットがあるという。葉先枯れの発生が少ないため灰色かび病の発生を抑え、薬剤散布等の手間が軽減でき、省力化にもつながるとしている。同社の赤熟もぎり統一青果ブランド「王様トマト」として出荷が可能。

 種子の希望小売価格は1000粒入り袋3万5000円(税抜)。全国の種苗店やJAルートを通じて販売を予定し、3年後に2億円の売上を目指すとしている。

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