大豆由来の植物肉原料を開発・製造するスタートアップであるDAIZ㈱(熊本県熊本市、井出剛社長)は、植物肉の商品開発の分野で協業を進めるため、冷凍食品大手の㈱ニチレイフーズ(竹永雅彦社長)と資本業務提携を締結した。
DAIZは、大豆の味や機能性を自在にコントロールできる手法(*)と独自の膨化成形技術によって、「肉らしい味と食感の再現」「大豆特有の異風味の低減」「機能性の向上を実現した大豆由来の植物肉原料(ミラクルミート)」の開発に成功。
今回の提携により、 DAIZの植物肉原料と、ニチレイフーズの商品開発力・販売力を掛け合わせることで、日本の植物肉市場の拡大を目指す。
今年6月の改正食品衛生法施行から、全ての食品等事業者が「HACCPに沿った衛生管理」を行う必要があり、特に多店舗展開している食品流通小売事業者や外食事業者は、HACCP導入から運用まで、チェーン全事業所を継続的に管理する必要があるため、作業者だけでなく管理者にも大きな負担となることが想定される。
*大豆の発芽中に、酸素、二酸化炭素、温度、水分などの生育条件にプレッシャーを与えると、酵素が活性化し遊離アミノ酸量が増加することで、大豆の旨味を引き出すことが特長。独自の膨化成形技術により、他の原料や添加物を何も足さずして、肉の様な食感を再現している(特許申請準備中)。