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水稲用除草剤「ジャンダルムMXシリーズ」等新規3製品を市場投入=シンジェンタ

2020年1月30日

 シンジェンタジャパン(的場稔社長)は、水稲用除草剤「ジャンダルムMXシリーズ」、園芸用殺菌剤「アクティガード顆粒水和剤」、園芸用殺菌剤「オロンディスウルトラSC」の新規3製品を市場投入する。 ジャンダルムMXシリーズは、高葉齢ノビエに効果の高い「ピリフタリド」、SU抵抗性雑草に卓効を示す「メソトリオン」、多年生広葉雑草に効果を高い「ピリミスルファン」の3成分を配合した水稲用初・中期一発処理除草剤で、1キロ粒剤、豆つぶ250剤、ジャンボ剤の3製剤をラインナップ。1月20日から販売を開始した。

 ジャンダルムMXシリーズの特長のひとつは、移植時(1キロ粒剤のみ)からノビエ3・5葉期までの幅広い散布適期で、生産者の多様な作業スケジュールに対応できる。また水管理の難しい圃場でも安定した効果を発揮するほか、3つの有効成分により、ノビエはもちろん、SU抵抗性雑草やクログワイ、オモダカなどの多年生雑草まで幅広い草種に高い除草効果を発揮する。3製剤のラインナップで、手散布から動力散布機、田植同時散布機、無人航空機など、様々な散布方法に対応できる。 アクティガード顆粒水和剤の有効成分はアシベンゾラルS―メチルで植物自体の防御能力を高め、病害抵抗性を促すプラントアクティベーター(抵抗性誘導剤)。はくさいの主産地である長野県では難防除病害「黒斑細菌病」が問題化していたが有効な防除手段がなかった。販売地域は限定されるものの、生産現場の切実な防除ニーズに応えて開発に至った。定植前の灌注処理により、処理後、早くから高い防除効果を発揮するとともに、長時間にわたって病害感染を阻止する。適用はキャベツ、はくさいの黒斑細菌病。当面、同病害が問題化している長野県、群馬県に限定し、2月10日から販売を開始する。

 オロンディスウルトラSCの有効成分は、べと病・疫病の生活環のすべてのステージに高い活性を示す「オキサチアピプロリン」と「マンジプロパミド」の2成分。葉の裏側まで防除する高い浸達性と新展開葉まで防除する優れた上方移行性で作物を守る。ワックス層に速やかに吸着して優れた耐雨性を発揮し、安定した効果が持続する。適用はトマトの疫病、たまねぎ、ねぎ、キャベツ、はくさい、レタスのべと病。販売開始予定は3月から。

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