Meiji Seikaファルマ㈱(小林大吉郎代表取締役社長、以下Meiji)は、2020年1月6日より今年6月に農薬登録を取得した新規水稲用育苗箱専用殺虫剤「リディア箱粒剤」を発売する。
「リディア箱粒剤」はMeijiが開発した新規殺虫成分「フルピリミン」を有効成分とする殺虫剤。フルピリミンは、新規の作用性を有しており、水稲初期害虫、ウンカ類、チョウ目害虫に高い殺虫効果を発揮するだけでなく、既存の各種殺虫剤に感受性が低下した害虫にも効果を示す。一方、セイヨウミツバチ、マルハナバチなどのハチ類に対する影響が少なく、環境負担が小さいことも大きな特長。販売ルートについて商系はMeiji、系統向けは北興化学工業㈱が担う。Meijiでは今後、「リディア箱粒剤」に加えて、2020農薬年度中に、フルピリミンを含有する本田散布剤「エミリア フロアブル」や各種殺菌剤との混合剤「Dr.オリゼ リディア箱粒剤」を国内水稲農薬市場に投入する。これらフルピリミンを含有する製剤の普及面積としてピーク時50万haを目標とする。
18日に本社で開いた記者発表会で小林社長は「新規殺虫成分『フルピリミン』の特長を生かした各種製剤の開発を進め、水稲農家に対し水稲用農薬市場に新たな選択肢を提供したい。水稲生産に貢献できるよう努めていきたい」と述べた。