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JA全中等が「持続可能な食と地域を考える」テーマにシンポジウム

2019年12月2日

 JA全中と共同通信社は17日、東京農大世田谷キャンパンス100周年記念講堂でシンポジウム「持続可能な食と地域を考える~SDGsと食料安全保障の視点から」を開催する。「持続可能な食と地域づくり」に向けた議論・取り組みを進めることが、日本の食料安全保障や国連の定める持続可能な開発目標(SDGs)にも資すること、今年度が次期食料・農業・農村基本計画策定の節目でもあり、これら関係者による議論の内容が国の新たな計画等に生かされることも期待されることから開催する。全国町村会、東京農大、日本生協連、日本経団連が協力する。

 シンポジウムでは、共同通信社取締役の石井勇人氏の進行のもと、JA全中会長の中家徹氏、全国町村会経済農林委員長の羽田健一郎氏、東京農大教授の堀田和彦氏、日本経団連農業活性化委員会企画部会長の井伊基之氏、コープデリ生協連常務の山内明子氏、料理研究家の森崎友紀氏が課題提起、取組発表、意見交換を行う。

 JAグループでは、今年3月に決定した「『持続可能な食と地域づくり』に向けたJAグループの取り組みと提案」の中で、食料安全保障の確立のためには食料自給力の向上を図るとともに、国民・消費者全体に、食の安全・安心にかかる情報、食料・農業・地域の現状・課題にかかる情報等が共有される必要があることを確認している。その具体策の一つとして、欧州に見られるような食料・農業・地域の様々な関係者による広範な議論・発信の場「国民会議(ステークホルダー会合)」等を中長期的に構築していくことも考えられるとしており、まずは関係団体・企業により共通テーマの下シンポジウムを開催し、それぞれの事例・取組等を発表・共有することで関係者間の認識共有および連携構築を進めることをこの取組の第一歩としたい、としている。

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