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国産加工業務用ブロッコリー使用のサラダ大手コンビニで販売=JA全農

2019年12月2日

JA全農の国産加工業務用ブロッコリーを使用したサラダ

 JA全農が生産振興を進めてきた加工業務用途に適した大型ブロッコリーを使用したサラダが大手コンビニチェーンのセブンイレブンで11月から発売された。

 JA全農では、コンビニの惣菜やサンドイッチに使われるブロッコリーは輸入の比率が高いことから、国産品に置き換えることを目的に検討。2018年には、種苗メーカー各社の協力を得て、秋冬作の大型花蕾のブロッコリーの試験栽培を行った。全農によれば、通常スーパーで売られるブロッコリーが直径11~12cm、重量250~300gに対し、直径16~18cm、重量500~700gと大型で、単位面積当たりの収穫量が多い。試験栽培の結果、歩留まりもよく、食味も輸入品より優れたことから、2019年には栽培面積を増やし、今回の商品化に至ったと説明している。

 また、JA全農は加工業務用途の野菜について、「kg単価で契約を行うため、大きくすることで生産者の収益が確保できる」「市況に影響されないため収益を見通せる」「市場流通品のような規格にとらわれず出荷でき、選別の手間が省ける」などのメリットを挙げるとともに、今回の商品化について、「2022年4月に新たな加工食品の原料原産地表示制度が完全施行されることから、国産農畜産物へのニーズがますます高まることが期待される。今後も国産農畜産物の消費拡大に向けた取り組みを進めていく」とコメントしている。

 なお、今回販売されているのは、セブンイレブンの「国産ブロッコリーとキャベツのごま和えサラダ」(218円+税)。東北、関東、甲信越、富山、静岡、近畿、中国、四国、九州地域の同店で取り扱いが始まった。

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