農林中央金庫仙台支店はこのほど、岩手県森林組合連合会、浄安森林組合とともに、二戸市と「漆の林づくりパートナー協定」を締結した。同協定は、国産漆の主要産地である二戸市の「漆の林づくりサポート事業」に賛同した企業が締結する協定。3者は二戸市との協定締結企業として、漆産業の文化継承等のため、国産漆の資源確保をサポートする。
具体的には、農林中金仙台支店は二戸市および森林組合系統と連携し漆の植栽支援を、岩手県森連と浄安森組は、漆の植栽整備および適切な保全管理にかかる支援活動を行う。協定締結した森林は「Joboji Forest~後世へ繋ぐ漆の森」と命名し、3者で協力して整備を行う。
農林中金はこの取組みの一環として13日、二戸市と(公社)ゴルフ緑化促進会が主催した「漆の植樹祭」(二戸市浄法寺町「漆うるわしの森」)に協力した。当日は、地域の学生、関係団体など200余名が参加した。閉会式で参加児童からは「日本の宝である漆を植樹出来て、誇らしい気持ち。重要文化財に使われて、日本の役に立ってほしい」との感想が発表された。