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トキタ種苗オープンデーに3千人余

2019年11月14日

 中堅種苗会社で最近イタリア野菜の国内普及に力を入れているトキタ種苗(本社=さいたま市、時田巌社長)は13・14の両日、埼玉県加須市の同社「大利根研究農場」で野菜品種とりわけイタリア野菜の公開イベント=オープンデーを開催し、3000人余の視察者でにぎわった。視察者はイタリア野菜という新しい分野に取り組んでみようとする若い層が多く、野菜農家、JA関係者、農業資材・種苗販売店、行政・技術研究機関、農学系大学生や農業高校生のほか消費者・料理関係者もちらほら見られた。時田社長も、展示圃場で来場者の対応に飛び回っていた。

 今回の見所は、①刻んで米代わりに食べられるというベジタブルライスのカリフラワー『リゾットビアンコ』、②茎が伸びるブロッコリー『ブロフローレ』、③茎まで甘いスティックカリフラワー『カリフローレ』、④サラダカブ『サラダラティーナ』、⑤ファミレスサラダにも使われ、炒めや鍋でもあう『カリーノケール』、⑥越冬長期の新品種『トマトベリーオペラ』、⑦一本ネギシリーズ、⑧良食味・多収カボチャ『くり将軍ネオ』で、同社の社員・技術者が、これら有望品種の栽培特性・技術を丁寧に説明していた。

 調理実演と試食は、野外のテントで行われ、イタリア野菜を素材にしたうどん・カレー、おむすび、サラダ・サンドウィッチなどが供され、視察者が列をなして味見をしていた。
 講演会も行われ、ゲノム編集や農薬についての講演が行われた。また、同社が最近取り扱いを始めた農園芸資材についての説明もあった。

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