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新入職員が農業法人研修修了後に報告会を開催=農林中金千葉支店

2019年10月18日

 農林中央金庫千葉支店は11日、2019年度農業法人研修報告会を千葉県内のホテルで行った。

 農林中金では新入職員向けに、JAでの研修の他、3年前から農業の現場を知るために農業法人での研修も行っている。今回は、千葉県山武郡横芝光町で梨や水稲、ミニトマト等の生産や農産物の加工等に取り組んでいる㈱アグリスリーが研修を受け入れ、2019年に採用された総合職の3名が12日間、千葉支店の地域専門職2名が1日、計5名の新入職員が同法人で作業に携わった。

 報告会にはアグリスリーの従業員や、過去に同法人で研修を受けたOB・OG職員も含めた千葉支店の職員らが参加した。

 冒頭、農林中金千葉支店の宮之原雅一支店長が職員の受け入れについて感謝の言葉を述べ「農林中金では金融業務に日々携わる中で、農業を(実際に行う等の)〝肌で感じる〟機会は限られており、農家出身者も多くはなく、JA・法人での研修を行ってきた。私も20数年前のJA研修を鮮明に覚えており、今回の研修は、職員が今後も当金庫で様々な業務に従事していく中での〝原風景〟になる」と挨拶。

 一般社団法人千葉県農業協会で副会長も務める㈱アグリスリーの實川勝之代表が「約2週間という短い期間ではあったが、当社の社員以外にも、販売先や地域や行政等、沢山の人に会ったと思う」と振り返り、「生産現場だけでない〝現在の農業の形〟を見てもらえたのでは。皆さんには、〝農林〟中央金庫で働かれると決意した根底部分をしっかりと持ってもらい、それぞれの職場に戻って活躍してほしい」と挨拶した。

 研修に参加した職員は、同法人の事業内容・特長をまとめた動画を作成。また、研修で感じた農業の魅力や可能性にも触れながら、「農業現場の声をくみ取って、(仕事をする上で)現場に寄り添った発想・動き方が大切になると感じた」等の感想を述べた。

 農林中金千葉支店では「今回研修の日程は4月に決定していたが、9月の台風15号の被害が残る中であるにも関わらず快く受け入れてくださった。農作業だけでなく、プログラムも配慮・工夫もいただき、改めて感謝したい。当支店ではJAグループの一員として、県を担う農業者の方々に対し、価値ある機能の提供とその発揮を引き続き行っていきたい」としている。

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