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バイエルとXAGが完全自動飛行型ドローン新機種「P30」を披露

2019年10月9日

 バイエルクロップサイエンス㈱(以下バイエル)は4日、都内で記者発表を行い、日本国内市場向けのドローン事業における今後の事業戦略を明らかにした。

 バイエルは、昨年11月に中国でドローンの開発・販売を行うXAG CO.,LTD.(以下XAG)、XAG及びXAG出資で同社日本支社にあたるXAIR CRAFT JAPANと共にドローンを活用した日本における共同事業開発の独占契約を締結、日本国内市場向けのドローン事業に参入することを表明。

 記者発表会では、バイエル代表取締役社長のハーラルト・プリンツ氏、同社執行役員 日本・韓国カスタマーマーケティング本部長を務める仁木理人氏が登壇、XAG共同創業者兼副社長のジャスティン・ゴン氏をゲストスピーカーに迎え、XAGの完全自動飛行型ドローン新機種「P30」を披露した。

 ゴンXAG副社長は、「P30」について同社が開発した飛行制御システムとAIを搭載し操作はスマートフォン型の端末を使用する、と説明。「1回の飛行時間は15分程度で約2haの薬剤散布が可能。高精度な自動飛行が可能なことから水稲、畑作物、かんきつなど作物に適した散布方法が設定できる」「防水・防塵性に優れ、耐久性が高く農薬散布後に水洗いもできる」とPRした。

 ハーラルト・プリンツ社長は「バイエルは今後、独自の包括的な科学技術を駆使することで、より早く、より斬新なイノベーションを提案し世界的規模で求められる食料問題、持続可能な農業に貢献していく」、仁木本部長も「従来の原体・製剤開発からデジタルプラットフォームまで一貫したビジネスモデルを構築していく」と述べ、バイエルXAGは、今後、「ドローンビジネスプロジェクト」、「ドローン農薬散布技術の共同開発」、「デジタル農業の共同開発及びデーターの相互補完」など2社のアライアンスによる挑戦を通じてドローンによる農薬散布を具体化し、ドローン散布に使用できる農薬の登録拡大にも意欲を示した。

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