農林中央金庫は、森林組合系統や地域の林業関係者と連携し、公共施設への木製品寄贈や子どもたちへの木育活動等、木のぬくもりや森林の大切さを伝える取組みを通じ、国産材利用拡大を目指す活動を実施している。このほど関東業務部が茨城県石岡市、栃木県宇都宮市にそれぞれの県産材を利用した木製品を寄贈した。農林中金では「多くの利用者にご利用いただき、木の良さを知っていただくことで、国産材利用拡大の一助となることを願っている」としている。
▽石岡市への寄贈…茨城県森林組合連合会と共同で、県産スギ・ヒノキを利用した木製品=丸太ベンチ10基、木製ベンチ補修用木材1式、寄贈紹介木製看板1式を寄贈。木製品は、「いきいき茨城ゆめ国体2019」の会場でもある「石岡市運動公園」に設置、同運動公園を利用する近隣住民等に利用される。茨城県での国産材利用拡大活動は2015年度から開始、これまでに水戸市(木製ベンチ・テーブル)、常陸太田市「じょうづるはうす」(木製滑り台、子供用椅子・テーブル)、常陸大宮市「ピサーロ」(可動式木製フロア)に寄贈を行ってきた。9月24日行われた寄贈式には、今泉文彦石岡市長、楡井真一茨城県森連専務理事、竹渕晶代農林中金関東業務部部長が出席。今泉市長は「国体で訪れる選手や市民の方々にご利用いただきたい」「木の文化や緑豊かな環境の大切さを感じ取ってくれると思う」と感謝の言葉を述べた。
▽宇都宮市への寄贈…栃木県森林組合連合会と共同で栃木県産材を利用した木製品=さくら箸(サクラ材)200膳、箸ケース(スギ材)300個を寄贈した。宇都宮市への木製品寄贈は15年連続。9月28日に行われた宇都宮市の環境イベント「もったいないフェア宇都宮2019」において、記念品として来場者に配布された。25日行われた寄贈式には、佐藤栄一宇都宮市長、小川圭一栃木県森連代表理事専務、竹渕部長が出席した。