秋田県森林組合連合会、秋田県漁業協同組合、農林中央金庫は2日、天皇皇后両陛下ご出席の「第39回全国豊かな海づくり大会」式典行事(8日、秋田県立武道館)に向け、秋田杉を用いて製作した司会者台を県に寄贈した。
県庁で行われた寄贈式では、佐藤重芳県森連会長、工藤裕紀県漁協専務、岩曽聡農林中金常務執行役員から佐竹敬久知事に目録を贈呈した。佐藤会長は「今後はより一層、海と森の連携を深めていきたい」、工藤専務は「豊かな山から排出される鉄分などの栄養が海洋資源の保全にとって大切」、岩曽常務執行役員は「環境保全の取組として各地で森林組合と漁業協同組合の連携が進んでいる。農林中央金庫も微力ながら協力していきたい」とそれぞれ話した。佐竹知事は「今回の式典では秋田を前面に押し出していきたいと考えているなかで、秋田杉を使った司会者台の寄贈に大変感謝している」と感謝の言葉を述べた。
寄贈された司会者台は、高さ1m、幅1・34m、奥行き57cm。本荘由利森林組合(由利本荘市)が管内で生産された秋田杉を用いて製作した。秋田杉の美しい正目を生かしており、木の温もりが際立つ仕上がりとなった。この司会者台は、式典行事で使用された後も、県で各種行事などに活用する予定となっている。