「世界都市農業サミット」が今年11月29日から12月1日にかけて、東京・練馬区で開催される。
期間中、都市農業の魅力と可能性を国内・世界に発信するため、都市農業について積極的な取組を行っているニューヨーク、ロンドン、ジャカルタ、ソウル、トロントの5都市から農業者や研究者、行政担当者が参加。分科会・シンポジウムらを通じて、参加各都市が都市農業の意義と魅力を共有し、相互に学び、新たな取組を探り、それにより都市農業の発展につなげていくとしている。
サミット開催にあたり、練馬区では農業者や農業関係団体と連携。飲食店やレストランでは、練馬産農産物を使用する店舗を増やし、各店舗において、地場農産物の魅力やサミット開催をPRするとともに、サミット開催期間中に来訪者等に提供する。商店街では、練馬産農産物を使用した商品の開発・販売やサミット開催をPRするとともに、サミット開催に合わせた事業を実施する。
同サミット実行委員会事務局をつとめる練馬区では「練馬区は、世界の大都市東京において、市民生活と融合した農業が営まれている。都市の中に農地が存在し、農業が産業として営まれていることは世界的にも稀有であり、この意義は極めて大きい。都市農業・都市農地は、農産物の供給や、防災、環境面などに関する多様な機能を有することはもちろんのこと、今後の都市における市民生活をさらに豊かにする可能性がある。農業が融合する都市の魅力と可能性を、国内はもとより世界に発信していく」と同サミットの意義を話している。