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ナフィールドジャパン発足、国際農業奨学金制度に参画

2019年7月8日

農林中央金庫がスポンサー第一号に決定

 生産者による農業奨学生の運営組織・一般社団法人ナフィールドジャパンが今月設立される。海外で2年間先進的な農業技術・流通等について学ぶ「ナフィールド国際農業奨学金制度(Nuffield Farming Scholars)」への、日本からの本格参加を目指す。農林中金と日本農業経営大学校を運営するアグリフューチャージャパン主催の食農ビジネスフォーラム(2日)で明らかにされた。

 同組織が農業関連企業・団体からスポンサーを募り、希望する生産者に向けたナフィールド国際農業奨学金の選定・給付、事業推進のための指導・助言、教育プログラムの企画・運営を実施する。

 代表理事には、日本人で初めてナフィールドにゲスト参加した前田茂雄氏(北海道本別町・前田農産食品㈱)、理事には、続いて研修にゲスト参加した浅井雄一郎氏(三重県津市・㈱浅井農園)、奈良迫洋介氏(宮崎県串間市・㈱くしまアオイファーム)、藤田葵氏(東京都中央区・㈱ファームシップ)が就任、藤田氏が事務局長を務める。

 ナフィールド奨学金制度のために資金として1人当たり6万ドル(約650万円)が必要で、事務局はすでに複数の候補企業・団体と交渉を進め、第一号のスポンサーとして農林中央金庫が決定している。

 ナフィールド国際農業奨学金制度は、年間約80名程度の奨学生が選出され、2年間にわたり世界6大陸を旅しながら、先進的な農業技術や文化を学ぶ。65年以上の歴史があり、これまでに世界中から約1700名の農業奨学生を輩出している。

 研修の内容は、毎年各国持ち回りで開催される交流会=Contemporary Scholars Conference(CSC)に全奨学生が集い、様々なテーマの議論や現地の生産現場の視察を行う。その後各研究テーマにそった国を選定し、8~10名ごとのグループで各国を1~2週間で旅するGlobal Focus Program(GFP)へ。個人で旅行計画を立て自力でアポイントメントを入れ、単独で調査対象国へ行き研究を進めるIndividual Travelを7~9週間で行い、スポンサーへ報告書をまとめる。

 今後はナフィールドが開催する2020年3月にオーストラリアで開かれるCSCに向けて奨学生を募り、3~5名程度の参加を目標に年内に決定する。

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