日本農業の発展と農業経営の安定、農村・地域振興、安心・安全な食料の安定供給の視点にこだわった報道を追求します。

農業用環境監視サービスを開始=西松建設

2019年6月6日

 西松建設は、農作業の省力化を図るため、安価で簡易に開始できる環境監視クラウドシステムの量産機を生産し、新たな環境監視サービス「OKIPPA Green」の提供を6月から開始した。同社が開発した土砂災害リスクに備える傾斜地の監視クラウドシステムを、農業分野に応用したもの。省電力広域無線通信とIoTを活用し、電源が確保できない場所や電波が届きにくい場所でも、温度・日射量等の環境計測が可能となる。
 同サービスは、(1)自宅にいながら畑やハウスの状況が把握できる、(2)積算温度・日射時間が把握できることによって、データに基づいた最適な収穫時期がわかる、(3)自営で通信網を整備する必要がない、(4)通信BOX及びセンサは防水仕様のため設置場所を選ばない、(5)給電は乾電池のみのため配線が不要で、1年程度電池交換の必要がない、(6)計測データはクラウドで処理され、あらかじめ設定された計測値を超えた場合にはメール通知する、ことが特長。
 農業分野では、IoT技術を活用した農業の実現が期待されているが、同社は2018年4月末に開発したインフラ施設の斜面部の点検・監視サービス「OKIPPA」を、農業分野に応用するために、同年7月より北海道石狩郡当別町の営農者と共に実証実験を重ねていた。

keyboard_arrow_left トップへ戻る