農水省は21日、農業・林業・漁業、その加工・販売に興味がある人向けの情報を発信するポータルサイト「あふてらす農林漁業はじめるサイト」を開設した。
同サイトは、①農林水産業との関わりがなかった人への一次産業の魅力の紹介、②農林水産業に仕事として関わりたい人のための全国各地の求人情報や就業支援フェア等の開催情報の提供、③就業に当たっての支援制度や関連する情報の提供、④生産品の6次産業化や付加価値の向上に挑戦するための情報の提供、を目的としたサイト。
「農業に関心がある」「農業を始めたい」人向けに、〝気軽に参加できるイベント・セミナーや農業体験等の情報〟〝就農の総合相談窓口や、移住に関する情報〟、新規就農者の研修事例や農の雇用事業、農業高校・大学校等の優良事例、などのスタートアップガイドとなる情報を紹介する『新・農業人ポータル』を設置するとともに、緑の雇用などの外部リンク、各分野の「逆引き事典」により、情報を発信する。
農水省では、日本の農林水産業は担い手の高齢化や減少が課題となっている一方で、近年は農業法人等での雇用が拡大し、若手の新規就業者数が比較的高い水準で推移するなど、明るい兆しも見られる。しかしながらこれまで農林水産業と繋がりのなかった人たちが「農林水産業について知りたい!始めたい!」と思っても、品目、規模、地域、本人のスキルなどによって、仕事の選び方、始め方はさまざまであり、どこを見て、どこに相談したらよいか分かりにくい状況だった、と説明している。
𠮷川農相は同日の定例会見で、「このサイトでは、農林漁業に関する全国各地の求人情報や就業支援フェア等の開催情報、就業に当たっての支援制度などをワンストップで見つけることができる。農水省は、皆さんのチャレンジを全力で応援するので、是非、御活用いただきたい」と話した。
なお、「あふてらす」とは、agriculture(農業)、forestry(林業)、fisheries(漁業)の頭文字をとった「あふ(aff)」と、農林水産業にスポットライトを「照らす」ことができるように、農林漁業をはじめるための情報が集まる「テラス(terrace)」のようなサイトにしたいとの思いを込めているという。アドレスは(http://www.maff.go.jp/j/aff_terrace/index.html)。