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オートコンバイン、トラクターの新シリーズを発売=ヤンマーアグリ

2022年5月24日

 ヤンマーアグリ㈱(増田長盛社長)は、ICT技術を活用し、直進の自動化による農作業の高効率化・高精度化を実現するトラクター「YT3Rシリーズ」6種と、刈取作業を自動化することでオペレーターの負担を軽減するオートコンバイン「YH6115」を6月1日に販売する。
 今回発売するトラクター、オートコンバインの特長は以下の通り。
 ▼トラクター「YT3Rシリーズ」…直進アシスト機能を搭載し、熟練のオペレーターの作業負担を軽減するとともに、操作に不慣れな人でも簡単に扱うことができる。①D―GNSS方式(補正情報を衛星などから取得し、位置を求める方式)の自動操舵システムを採用、事前に基準線のA点・B点を登録することで基準線と平行に正確な作業を行うことができる。直進作業後の旋回時にハンドルを切るだけで、作業機が自動で上がり、旋回後に作業機昇降スイッチを下げるだけで直進アシスト機能も自動でオンとなるため、オペレーターはハンドル操作に集中できる、②RTK(リアルタイムキネマティック)アップグレードキッド(オプション)を利用することで、±2~3㎝の精度で作業が行える。時間が経過しても位置のズレが少なく、特に高精度な作業が求められる、あぜ塗りやうね立てに適している、③作業を効率化させる無段変速トランスミッション「I―HMT」を採用したことで、作業内容やほ場条件に合わせて最も効率の良い最適な速度で作業を行うことが出来る。28馬力、30馬力、33馬力、38馬力、45馬力、52馬力、57馬力。メーカー希望小売価格384万4500~809万6000円(税込)。
 ▼オートコンバイン「YH6115」…オペレーターが乗車した状態でほ場の約9割の作業を自動化することができ、経験の浅い人でも安心して高精度な作業が可能になる。また、熟練者による長時間作業でも細かい操作が不要なため、刈取作業の負担を軽減できる。①用途に合わせ、「枕地直進モード」「オートモード」「直進モード」の3つの自動モードを組み合わせ、ほ場の約9割を自動操舵で作業が可能、②自動モードの設定はタブレット操作で行うことができる。ハンドルには自動操舵入・切スイッチを搭載しているため、タブレットを操作しなくてもスイッチ1つで自動操舵の入切が可能、③ヤンマー独自の自動制御技術「自動ロス制御」で、こぎ胴・揺動での籾のロスを検知し選別・車速・送塵・風量を自動調節できる。選べる5段階の制御レベルに応じて設定されたロスの上限値を超えると制御が働きロスを低減する、④衛星(GNSS)から受信する位置情報と固定基地局や電子基準点から受信する補正情報の2つの電波で高精度に位置を求めるなど、様々なICT機能に対応する。メーカー希望小売価格1969万円(税込)。

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