地理的表示保護制度(GI制度)のさらなる発展を目指すための全国組織「日本地理的表示協議会」が1月19日、設立された。顧問に森山元農相、会長に村田吉弘(一社)全日本・食学会理事長、副会長に寺沢寿男みなみ信州農協組合長が就任した。
同協議会設立総会が19日、東京・千代田区のホテルニューオータニで行われ、規約や役員等を決定した。総会では、金子原二郎農相のビデオメッセージが流された。また、別会場にはGI団体登録産品の展示ブースが設置され、来場者は登録生産者団体と懇談した。
森山顧問は、自身の農相時代にGI制度が始まったことや地元のGI産品の取組事例を示しながら、「我が国の農林水産・食品産業の発展に関わってくる。私としても本協議会の一員として地理的表示の産品の販売促進などに微力を尽くしていきたい。政府関係者には地理的表示制度の発展のため、本協議会の活動を後押ししてもらいたい」と訴えた。
村田会長は、「新しい商品を作って、仲間を増やし、日本の農水産物の国内消費及び海外輸出に貢献したい」と語った。