日本農業の発展と農業経営の安定、農村・地域振興、安心・安全な食料の安定供給の視点にこだわった報道を追求します。

「農林中金金融経済トップセミナー」DVDを配布=農林中金

2021年9月21日

 農林中央金庫(奥和登代表理事理事長)はこのほど、「第34回農林中金金融経済トップセミナー」を収録したDVDを信農連、信漁連、系統団体の経営層に配布した。同セミナーは、信農連、信漁連、系統団体・関連会社の役員・上級管理職を対象に、現下の金融経済情勢の理解を深めることを目的に昭和62年から東京に集まり開催してきたが、コロナウィルス感染状況を踏まえDVD配布形式にしたもの。7日、東京・品川の農林中金品川研修センターで収録が行われた。

 はじめに、河本紳農林中金常務執行役員が開会挨拶。基調講演として、JPモルガン証券(株)経済調査部シニアエコノミストの藤田亜矢子氏が「世界の金融経済環境」、(株)野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミストの木内登英氏が「国内経済と金融政策展望」、岡三証券(株)グローバル・リサーチ・センター理事長エグゼクティブ・エコノミストの高田創氏が「国内外の金融経済情勢と地域金融機関の課題 ~貯金ファーストモデルを超える戦略」をテーマに講演、現下の金融経済情勢と今後の展望について語っている。
 続いてのパネルディスカッションでは、みずほ証券(株)チーフ為替ストラテジストの山本雅文氏をモデレーターに、基調講演した藤田氏、木内氏、高田氏の3氏をパネリストに、コロナ感染の経済活動への影響シナリオ、金融政策の正常化、脱炭素化の下での運用などをめぐって意見交換した。 

 最後に、藤崎圭農林中金理事兼常務執行役員が「持続可能な社会の実現に向けた金融機関の経営」と題し講演。気候変動をテーマとした金融規制強化や環境・社会解題解決への貢献の期待から、「国内外を問わず持続可能な社会の実現に向け金融機関の自律的な取り組みが求められる不可逆的な潮流」となっていることを報告した。
 〈DVDは2部構成。Disc1は主催者挨拶・基調講演・パネルディスカッション・講演を収録した映像編、Disc2は基調講演と講演のみを収録した資料編となっている〉

keyboard_arrow_left トップへ戻る