農水省は、優良な棚田を認定する取組(「ポスト棚田百選(仮称)」)を実施、この取組みにふさわしい名称を募集する。
同省は、平成11年に優れた棚田134地区を「日本の棚田百選」として認定したが、棚田地域では、担い手の減少や農家の高齢化等により従来のような保全活動が難しくなり、棚田は荒廃の危機に直面している状況。こうしたなか、令和元年に棚田地域振興法が施行、その趣旨に基づき、着実に棚田地域の振興に向けた取組が広がっている。
「ポスト棚田百選(仮称)」は、棚田地域の振興に関する取組を積極的に評価し、国民に棚田地域の活性化や棚田の有する多面的な機能に対するより一層の理解と協力を得る取組み。「農産物の供給の促進」や「国土の保全、水源の涵養」「自然環境の保全」「良好な景観の形成」「伝統文化の継承」「棚田を核とした棚田地域の振興」等の視点で優良な棚田を、候補地として市町村から推薦を募ることを予定している。
これらを有識者委員会で審査した上で、ポスト棚田百選(仮称)として農林水産大臣が認定する。また、ポスト棚田百選(仮称)に認定された棚田は、農林水産大臣名の認定証を授与するとともに、農水省ホームページで公表する。
なお、ポスト棚田百選(仮称)の名称は、「維持・保全等の努力の上に成り立つ優れた棚田を評価する趣旨を表す名称」「選定されたことで、棚田を維持・管理する人が勇気づけられる名称」「棚田を身近に感じられる親しみやすい名称」の条件を満たすものとする。名称は、有識者委員会で審査し、必要な場合は修正を加え決定する。
募集期間は9月30日、23時59分まで。応募方法はウェブサイト上の応募フォームにより応募(https://www.contactus.maff.go.jp/j/form/nousin/nihon/210901_10.html)。