農林中央金庫は東京都森林組合と連携して、東京・日野市の多摩動物公園に多摩産材(スギ)を利用した木製大型プランターカバー31基を寄贈した。プランターカバーは、同動物公園正門及び、園内ウォッチングセンター前付近のプランターに設置された。
1日、同動物公園内で寄贈式が行われ、東京都東部公園緑地事務所長・大道和彦氏、東京動物園協会多摩動物公園長・渡部浩文氏、東京都森林組合組合長・木村康雄氏、農林中金関東業務部副部長・福島克樹氏らが出席、福島氏から大道氏に目録が手渡された。
福島氏は「皆さんからご意見を賜りながらこのような活動を継続的に行っていくことが大事だ。農林中金としても、その都度創意工夫を凝らしながら取り組みを行っていきたい」と挨拶。大道氏は「立派なプランターカバーを頂戴しありがたい。(プランターカバーは)動物公園を訪れる子どもたち、親御さんの目に触れる場所なので、しっかりとアピールできればと思っている」と謝辞を述べたうえで、東京都が10年間で130haの公園を新たにオープンする目標を掲げているなかで、施設の新設・リニューアルに向けてこれまでも国産材を使用してきたことに触れながら、「今回を機に、なお一層国産材の使用に努力したい」と強調した。
農林中金では、農林水産業の協同組合を基盤とする金融機関として、農林水産業振興や社会への貢献を目指した国産材利用拡大活動に取り組んでいる。森林・林業分野においては、森林組合系統と連携し、公共施設等への木製品寄贈や、子どもたちへの木育活動等を通じて国産材の利用拡大を目指している。
東京都においてはこれまで、2017年度(都立井の頭恩賜公園への木製看板寄贈及び地元児童への木育活動)、18年度(東京都で開催の全国育樹祭への木製ベンチの寄贈)、19年度(都立日比谷公園への木製品寄贈)に木製品の寄贈を実施している。